巻き爪について

巻き爪とは爪が内側に巻いていってしまう状態のことです。巻き爪が原因で爪の角が皮膚に刺さり皮膚の炎症を起こす状態のことを陥入爪といいます。
巻き爪は、間違った爪切りや靴の選び方、白癬等の爪疾患、体重、遺伝、けが、健康状態、加齢など様々な原因で起こります。放置すると痛みで歩くことが困難になることがあるため治療や予防が必要となります。
 

巻き爪でお悩みの方へ

ワイヤー矯正法

ワイヤー矯正法は、超弾性ワイヤーを使用して巻き爪を矯正します。このワイヤーは強く曲げても回復力が一定で、折れることがほとんどなく、矯正力が持続します。巻き爪の形を少しずつ矯正するため、治療中はもちろん、装着時にも痛みはありません。
 

治療法

爪の先端に穴を2つ開け超弾性ワイヤーを装着し、1～2ヶ月間ワイヤーを装着したまま爪を伸ばし矯正していきます。
装着後、1～2ヶ月後に経過診察いたします。
日常生活に支障はありませんが、治療中は圧迫の少ない靴を履いたり、長時間の入浴や激しい運動を控えめにするなど、配慮していただくことをおすすめします。
 
※ワイヤー矯正法をご希望の方は、爪を軟部から2mm以上伸ばし、治療当日はつま先のあいた靴やサンダルを履いて（お持ちになって）お越しください。
 

クリップ法

クリップはCu-Al-Mnと3元合金を用いて作られており、優れた加工性と形状記憶特性をもち、装着することにより巻き爪の湾曲や痛みを改善します。また従来のワイヤーと異なり着脱が容易に出来る特徴があります。
 

取り付け方

標準タイプとして、全体幅が14.5mm,16.5mm,18.5mmの３種類あります。爪幅におさまるサイズを選択し、図１に示す通り爪先をクリップする要領で挿入します。左右のカギツメを片方ずつ順番に入れるのがコツです。
クリップの脱落を防止するためテープを巻いたり、絆創膏を貼ることでも代用できます。
 

巻き爪マイスター

巻き爪マイスターとは、巻き爪治療に使用される医療機器です。 コイルばねに内蔵された超弾性合金ワイヤーの弾力性を利用して、装着中に巻き爪を徐々に矯正します。また、爪を綺麗な形で矯正できる設計となっていて、装着中の痛みはなく、付けたその日から軽度の運動や入浴が可能です。
 

治療の流れ

1. コイルばねの両端がフック状になっているので、それぞれ爪の縁に引っ掛けます。
2. 無理のない範囲で爪の根本側に移動させ、専用の工具でフック部分を潰し、爪に固定します。

 

留意点

• 爪の横幅が14mm以下、または25mm以上ある方は適応外となりますのでご了承ください。
• 爪の状態によっては、爪が割れたり浮いたりすることもあります。（爪白癬の場合はそちらの治療を優先してください）
• 治療の経過は巻き爪の重症度によるため個人差はありますが軽度の場合は１～２ヶ月続けることで巻き爪が改善する方が多いです。ただし重度の巻き爪の方では3カ月以上かかるケースも珍しくはありません。
• 外れてしまうと原則として再利用はできない構造のため、取り付け時はテープで固定・保護していただくことをお勧めします。（靴下やストッキングが敗れる恐れがあります。）
• 装着部位周囲の炎症や出血が伴う症状が見られたら出来るだけ早くご来院ください。
• MRIを受ける際は必ず外してください。
• 装着・取り外しを繰り返すと破損することがあり、再度ご購入いただくこともあります。
• 巻き爪に関しては他の治療方法もございます。ご相談ください。

 

装着中の過ごし方

• 軽度の運動は可能ですが、サッカーや水泳など爪に強い負担がかかる運動は極力お控えください。
• テープは爪の先端から爪の根本に向かってやさしく剥がすようにしてください。

 

通院間隔

1ヶ月に1回ご来院ください。
患部に異変を感じたとき、器具に不具合が生じたときはお早めにご来院ください。

料金について

ワイヤー矯正法	1ヶ所	¥5,500
	2ヶ所	¥9,900
クリップ法	1趾	¥6,600
巻き爪マイスター	初回（1趾）	¥8,800 ※処置料込
	茶テープ（1巻）	¥220
	器具交換（1趾）	¥2,200

※診察のみの場合は初診料¥3,300/再診料¥1,100がかかります。
※完全予約制になります。